名所・旧跡

関宿水閘門

関宿水閘門

関宿水閘門は、利根川から江戸川に流れ込む水量を調節することを目的に、1927年(昭和2)に建設されました。水量を調節する「水門」には、8つの鋼鉄製ゲートがあり、現在はディーゼルエンジンで動かしていますが、建設当時は蒸気エンジンが使われていました。また、水門を境に利根川と江戸川に水位差が生じることから、水位を調節して安全に船が運行できる「閘門」が一緒に建設されています。閘門ゲートは現在では珍しい手動で開閉する合掌式鋼製ゲートになっています。当時の日本は、大型建造物がレンガ造りからコンクリート造りに変わりつつあった時期であり、この閘門は当時のコンクリート造の建築技術を知るうえで貴重な建造物であり、近代の土木遺産を今に伝える「社団法人土木学会選奨土木遺産2003」に選ばれています。
(五霞町・江戸川)

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